各過程での注意点
「捕獲」、「⽌め刺し」、「運搬」、「解体」
捕獲
「箱罠」「くくり罠」「銃」の3種類がある。⾁への⼀番ダメージが⼩さいのは、獲物に気づかれずに、銃で頭か⾸を⼀撃し、
すぐに放⾎する⽅法である。または、⽣け捕りして、処理施設まで運搬し、⽌め刺しする⽅法もおすすめする。
逆に、ダメージが⼤きいのは、獲物が暴れることだ。獲物が、⽌め刺し前に激しく動くと、体温が上昇し、筋⾁のpHが酸性になる。
さらに、pHが、5.8以下になると、⾁は、⽩く、⽔っぽく変化する。いわゆる「⾁が焼けた」「⾁が蒸れた」と呼ばれる劣化状態となる。
⽌め刺し
電気ショッカーを利⽤し、失神させてから、ナイフで頸動脈を切るか、槍で頸動脈を狙う。または銃で頭を撃つ。
基本的には、⼼臓が脈動し、⼗分に放⾎させることが⼤事である。放⾎が不⼗分だと、多発性出⾎斑(シミ)が⾁に発⽣する。
また、残⾎により、微⽣物の増殖を招くため、腐敗が早まり、⾁に臭みと苦みを増す要因となる。
運搬
「軽トラックに載せて、処理施設まで1〜2時間で搬⼊する。問題は、この間に内臓の温度をあげないこと。 内臓温度が⾼くなると、腸壁からアンモニアが浸透し、臭みの要因となるからである。
解体
⼿順としては、
内臓落とし→体内洗浄→⽪むき→死後硬直の解除→脱⾻→⾷⾁
となる。衛⽣上、内臓落としの前に⽪むきをすることもあるが、この場合、時間の経過とともに内臓から⾁に臭みが移る危険性が⾼い。
美味しい⾁を作るために、素早い内臓摘出は必須である。
電気ショッカーを利⽤し、失神させてから、ナイフで頸動脈を切るか、槍で頸動脈を狙う。または銃で頭を撃つ。
基本的には、⼼臓が脈動し、⼗分に放⾎させることが⼤事である。放⾎が不⼗分だと、多発性出⾎斑(シミ)が⾁に発⽣する。
また、残⾎により、微⽣物の増殖を招くため、腐敗が早まり、⾁に臭みと苦みを増す要因となる。
美味しいジビエの作り⽅7か条
- 捕獲後の暴れる時間を、極⼒短くする
- ⽌め刺しを素早く、的確にする
- 運搬には冷蔵⾞を使⽤する。または温度管理を徹底させる
- 外⽪を⾼圧洗浄機等で、きれいにする
- 内臓摘出は、素早く、適切に⾏う
- 内部を洗浄する際に、⾎だまり等を抜く
- 冷蔵庫で速やかに冷却する