熊の豆知識
身体能力
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耳
ほどほどに良く、高音に敏感。
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目
視力は0.1以下くらいだが、動的反射は鋭い。
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鼻
警察犬以上の嗅覚あり。
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爪
ヒグマの爪の長さは、人間の指と同じ長さ。切れ味抜群。
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頭
頭蓋骨を横から見ると、額が傾斜しているため、ライフル弾も貫通しないことがあります。そのため、ヒグマ猟では、リスクを避け、胸を狙うのが基本。
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胆のう
昔から万能薬として重宝されています。
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手
熊の手料理では、前手で左が美味しいとされるが、根拠がありません。
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脳
知能が高い動物です。追手の猟師をだますために、足跡を重ねて後戻りし、横道で待ち伏せする話は有名です。
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脚力
時速50キロで走り、木登り、泳ぎもうまい万能型哺乳類。
羆
ヒグマ
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生息地
北海道全域に約10,000頭が生息しています。とくに観光地として有名な知床半島は、生息密度が高いことで知られています。生息数は、やや増加傾向。
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形態
オスは体長約2メートル、体重120~300kg、メスで50~200kgにもなる最大の陸上哺乳類です。 なかには400kg以上の巨大サイズも存在します。毛の色は、黒、褐色、混色、白など多様です。
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生態
食性は雑食だが、ツキノワグマに比べると肉食の傾向が強く、エゾ鹿や鮭を好んで食べます。 また、内陸部ではコーンやビート畑を荒らし、家畜を殺すため害獣として駆除されます。 一方、北海道の先住民族であるアイヌの人々は、ヒグマを神様として敬い、祈りと感謝を捧げてからクマ狩りをし、肉や毛皮などを利用していました。
月の輪熊
ツキノワグマ
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生息地
本州、四国に生息しています。九州では絶滅し、四国、西日本では減少傾向にあります。 一方、東北、北陸、信州では生息数が増えています。推定個体数は、全国で8,400〜1万2,600頭。
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形態
ヒグマより小ぶりで体長約1.5メートル、体重40~130kgくらい。平均体重はオスで70kg、メスで60kgです。 人間の成人と同じくらいです。 毛の色は、黒で、胸元に白いVのマークがあることから「月の輪グマ」と呼ばれます。
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生態
食物の9割以上は植物です。春には、芽吹いたブナの葉やさまざま植物を食べます。 夏はアリやハチなどの昆虫を多く食べます。秋になると、ドングリなど木の実をたくさん食べるようになります。 味はヒグマより繊細で、脂は最高級品として扱われています。 最近では、山菜採りや畑仕事などで遭遇する人身事故が多発しています。