鹿

DEER


鹿茸

鹿茸には、オス鹿の幼角が用いられます。別名袋角とも言われています。 鹿は、毎年 4月頃に古い角が抜けて、新しい幼角が生え、6月頃急速に成長します。 生薬には、乾燥させた幼角をスライス等にして利用します。

効果効能

めまい、耳鳴り、関節の痛み、インポテンツ、四肢のしびれ感、不眠、低血圧症、 慢性的な疲れ、 自律神経失調症、 更年期障害

ジビエメモ

日本には、北海道に生息するエゾ鹿と本州に生息するホンシュウ鹿の2種がいます。 ホンシュウ鹿は、東北から九州まで広く分布し、個体が30-50キロで、主に罠で捕獲します。肉質は柔らかく、臭みは全くありません。 エゾ鹿は、個体が50-100キロ超あり、主に銃猟で捕獲します。サイズが大きい分、肉質はやや粗目で、ワイルド感があります。

鹿肉

鹿肉は高タンパク、低脂質・低コレステロールで、鉄分に富んでいます。 また鹿肉には、イミダペプチドが豊富に含まれています。 イミダペプチドは、渡り鳥の羽やマグロの尾ヒレに多く含まれていることが知られている物質で、動物の体内の最も酷使する部分に豊富に存在し、疲れが取り除く働きをしてくれます。 イミダペプチドは、サプリ業界でも人気が高く、大きな需要が見込まれています。

特徴

※詳しくは、調査レポートを参照ください。

ジビエメモ:鹿が一番おいしい時期

主に狩猟期間は、11月15日~2月15日までの3か月間です。 そのため鹿は、冬のジビエとして知られていました。 しかし、頭数が増えすぎ、通年有害駆除されるようになると、夏に一番脂がのり、美味しいということがわかってきました。 これらは「夏鹿」と呼ばれ、「いままでのどの肉よりも美味しかった」「鹿の評価が180度変わった」「夏のメニューの柱になった」「お客様の評価がすごい」などシェフから高い評価を得ています。

鹿血

鹿血は、中国などでは、鹿茸とともに、薬効が認められ漢方薬として利用されています。 海外では鹿の養殖が盛んで、鹿の血も採取しやすいのですが、日本では、捕獲した際に、止差しするため、血の採取が難しいのが現状です。 生け捕りした個体から血を採取して、レストランなどに販売しているケースは、稀にあるようです。

※止差し:銃、槍、ナイフ等で、動きを止め、殺すこと。

特徴

※詳しくは、調査レポートを参照ください。

ジビエメモ:鹿血の採取方法

くくり罠で捕獲した鹿に抱き着いて4本の脚を縛り上げます。目隠しをすることで、暴れるのを防ぎます。 そのまま軽トラックに載せて、処理施設に搬送します。鹿の頸動脈をカットし、血液を漏斗で受け、冷凍保存します。

鹿鞭(ロクベン)

オス鹿の陰茎および睾丸を乾燥させたものです。 長さは鹿の種類・個体によって異なりますが、大きな鹿鞭は、長さ60cm、直径5cmにもなります。 中国では、乾燥させた鹿鞭を酒につけて飲む習慣があり、大変高価なものとして販売されています。

効果効能

精力剤、インポテンツ、不妊症、滋養強壮、肉体疲労、虚弱体質

ジビエメモ:鹿鞭の飲用方法

乾燥させた鹿鞭をアルコール25%以上のお酒に二週間以上つけて飲みます。

鹿胎

鹿胎とは、メス鹿の胎盤を乾燥させたものです。春ごろに捕獲された個体からしか摘出できないので、大変希少な部位です。中国などでは、漢方薬として人気があります。

効果効能

滋養強壮、体のだるさ或は疲労、精不足と貧血、女性の冷え性、ハイドロ子宮出血

ジビエメモ:鹿の繁殖

ホンシュウシカの繁殖期は9月です。この時期オスはライバルとの戦いとメスのアプローチで忙しくなります。秋から冬に交尾し、メスは妊娠します。 妊娠期間は約8か月で、5月頃出産を迎えます。出産頭数は1頭で、生まれた子供は、翌年には、成獣となり交尾が可能になります。

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