空気銃

被害をもたらす野生鳥獣はイノシシやシカ、クマといった大型獣だけでなく、カラスやカワウといった鳥類、タイワンリスやアライグマといった中小型獣も含まれます。こういった野生鳥獣に対して猟銃は威力が強すぎるため、近年では空気銃(エアライフル)と呼ばれる猟具が良く用いられています。

近年主流になっているのはプレチャージ式(P.C.P)エアライフルは、大気圧の200倍以上の空気を充填されたシリンダーが付いており、このシリンダーから空気圧を小出しにして金属の弾を発射します。
 かつては「スズメやハトぐらいしか獲れない」と言われることもありましたが、このPCPエアライフルはシカやイノシシを捕獲できるほどのパワーを持っており、猟銃を撃てないような住宅街周辺に出没する獲物を捕獲する用途にも使われることがあります。

エアライフルは猟銃に比べて“簡単そう”に見えますが、実は射撃のテクニックはエアライフルの方が難易度が上です。
 というのも、エアライフルに使用する弾は猟銃の弾に比べて小さく、またパワーも猟銃に比べて格段に弱いです。そのためエアライフルの射撃では、猟銃以上にバイタルポイントを狙う重要性がでてきます。
 さらに、飛んでいる弾の落下(ドロップ)や風(ドリフト)が弾道に大きな影響を与えるため、エアライフルの射撃は猟銃の射撃以上に、弾道補正を行う知識と技術が要求されます。

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