箱罠

箱罠は、扉の付いた檻の中に餌を入れてトリガーをしかけておき、餌を食べに入ってきた獲物がトリガーに触れることで扉を閉めるタイプの罠です。
 箱罠の種類にも様々なタイプがありますが、大きさにより大型箱罠と小型箱罠の2種類に分類されます。

大型箱罠は、主にイノシシを捕獲する目的で使用されます。群れを一網打尽にすることができるため、イノシシに畑や田んぼを荒らされて困っている場所では特に有効です。
 くくり罠よりも簡単そうに見える箱罠ですが、こちらも扱いが非常に難しい猟具です。というのも、イノシシは頭が良いため、初めは警戒してなかなか箱罠の中に入ってきません。そこで猟師はイノシシの警戒心を解くために、餌の種類や撒き方を工夫しなければなりません。

小型箱罠は、イタチやテン、タヌキ、キツネなどの小中型獣を捕獲するのに用います。これらの中小型獣は畑を荒らすだけでなく、民家の屋根裏に入り込んだり、住みついた場所に糞をして悪臭を出すなどの被害をもたらします。
 特に近年ではアライグマの被害が激増しており、ペットの小鳥や養鶏場の小鳥を殺されたり、家畜用の飼料を荒らされるなどが起こっています。

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